第2章 出会いと別れは必然
第2章 出会いと別れは必然
パルス歴303年、王女の誕生会が開かれた。
誕生会には、数多くの者が参加していた。
パルス19代国王となるであろう者に大きく関わる人物が、二人ほどいたのだ。
しかし、王女とは相見えなかったのだ。
けれどこの誕生会は、王女にとって、とても良き思い出となった。
“兄”とも呼べる程の人物との、出会いだった。
その二人は、とても仲良くなった。
半年後に起こった、不幸な事件までは……。
出会いと別れは突然と起こる。
しかしそれは、運命という歯車によって起こされた、“必然”の出会いと別れだった。