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姫様は守護者の末裔なり

第3章 新たな日々


私とサクラが出会ってから数日後、サクラの転生トリップしたと話を聞き、それ以来“ライナ姉さま”と呼ぶようになった。



「さて、日記の続きを読みますか」

「アルヒ王女が前世のライナ姉さまの先輩だったなんて、驚いちゃったよ」

「うん、私も。だからこそ、続きを知りたいって思うのです」


少しでも、転生トリップした意味が書かれていればいいのだけれど……。

きっと先輩の事だから、何か知っているはずよね。


『パルス歴〇〇年〇月△日
今日は、昨日の続きを書くとしよう。この日記はきっと、私の大事な後輩の手に渡っていることだろうから』


[[!?]]


…………驚いた。先輩は、私がいずれここに来てこの日記を読むことを知っていたというの?


「………この“大事な後輩”って、きっとライナ姉さまのことよね?」

「多分、そうでしょうね」


『会社に行った後、私は襲撃していた奴らを倒していった。残り一人と思っていた矢先、その場にいなかった奴らの仲間が一人やってきて、私を背後から撃った』


「っ……」

「姉さま……」


………ごめんなさい、先輩……。私がもう少し、早く出勤していれば、こうならなかったかもしれないのに……。


『ライナの事だから、きっと悔やんでいるでしょう。でも、私は良かったと思っている。だって、これでライナは無事生きていられるでしょう?』


………確かに、先輩のおかげで私は生きていられた。

先輩の事だから、ごめんなさいよりありがとうの方が嬉しいですよね?だから、ありがとうございました。


『………さて、続きを話しましょう。背後を撃たれた私は即死。死んで地獄に送られると思っていたのに、目が覚めた、って言うより気づいたら白い空間の中にいた』


「白い空間?」

「別空間にでも飛ばされたのでしょうか?」

「姉さま;」


でも、白い空間って一体何?

この様子だと、サクラも知らないわよね?勿論、私も知らないけれど。


『その白い空間には、一人の男がいた。いわゆる、神様という存在らしい』


「神様!?」

「そんな物がいるのでしょうか?先輩を疑いたくはありませんが……」

「物扱いですか、ライナ姉さま;」


まぁそんな存在がいたとして、神様のおかげで先輩はこの世界で生きれたということだろうか?
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