第3章 新たな日々
あの後ナルサスは部屋から退出し、私は夕飯を食べた。
その場にはいつもお父様とお母様がいて、一日何があったのかを話す。まぁ、今日のは全て話したわけではないがな。日記の内容まで話すわけにもいかないからね。
でもお父様は、私の話す内容に疑問を思ったそうだ。声には出してないが、表情から丸わかりだ。と言っても、事実を話すつもりは毛頭ないがね。
そして、今日も一日が過ぎさせっていった。
「朝……よ、姫様」
「ん………」
フワァ
もう、朝か………。
今日は久々に起こされたな。
「おはようございます、姫様」
「おはよう、サクラ(ニコッ」
この子は私の侍女のサクラ。私と同じ境遇を持つ者で、私の一つ下。
他にもたくさん侍女はいるのだが、この子は私自ら頼んだ一番信用できる侍女だ。
「サクラ、朝食を持ってきてくれるかな?」
「そう言うと思って、すでに準備はできております」
「流石サクラ」
この子は以前ヒルメスお兄様に仕えていたのだが、亡くなって身を置くところを無くしてしまったのだ。そこを私が誘ったのだ。“私の侍女になってくれないか?”と。
ヒルメスお兄様とはよく一緒にいたのもあって、その頃からサクラとは仲良くしていた。それもあって、サクラは即答で侍女になった。
それから私によく仕えてくれて、私の行動を読むようになった。それでひょっとした事から、二人とも転生トリップ者だと知った。
「朝食はパンでよろしかったですか?」
「うん、ありがとう」
流石サクラ。もうこれの一言に尽きるよ。
パンに塗るジャムも、紅茶もvery goodだ。
「サクラ、今日は時間があるんだよね?」
「はい、姫様のために時間をとってきました(ニコッ」
この子は天使か(真顔←
「どうかされましたか?(キョトン」
「いや、何も(アザトイぞ)」←
もうこの子天使決定(真顔←
…………って、話ズレた!自分のせいで!!←
「じゃあサクラ、お昼は一緒に食べよう。そしたら、日記の事についてゆっくり話そう」
「わかりました」
その後朝食を食べ終わり、サクラは食器をもって下がった。
午後が楽しみだな。