第6章 美しい友人
「ぶ・・・く・・・ふ、くふふふ・・・・」
背中に集まったいた視線から解放されたところで、あずさは横を歩く真依に声をかけられた。
「・・・あずさ、気持ち悪いから笑うならちゃんと笑ったら?」
「あっははははは!!」
突然弾けた笑い声に、周りを歩いていた生徒たちが、何事かと二人を見た。
「あのー、あずささん。恥ずかしいから、もう少し小さな声で笑ってくれないかなー・・・」
「あはははは、ごめ、あは、だって、ぐふふふ、あははは!」
お腹を抱えて大笑いする様子に、自然に笑いがおさまるのを待つしかないことを悟ったらしく、真依は溜息をついた。