第3章 新しい家
隣にある暖かさにホッと安心する。良かったよく眠ったようだ。
あの後は打って変わってにっこり笑顔を見せて風呂に入って行ったが、…あれは安心したというより俺に心配させるまいと笑っていたような気がする。あの年で気を使われるとは忍びない。
だが、彼女の手は今しっかり俺の上着を握っているのは揺るぎない事実だ。
それにあの時俺の腕に飛び込んできた彼女を、これ以上何か失わせるわけにはいかない。
「明日からは大変そうだなぁ…」
明日帰ってくるクシナに何処から説明しようか。多分クシナのことだから相談無しに決めたことを凄く怒るだろうし、二人の時間も確実に減るだろう。…さてどうするか。
それにアラシが通っているアカデミーも手続きしなければならないし、あとアラシの生活用品も少しかいたさなきゃならない。
いや、それよりもまずは火影様や上層部の方達にも話にいかなければ…人手不足の中、俺やクシナは里の主戦力の上忍だ。特に上層部は必ず口を挟んでくるに違いない。
考えただけで少し頭がいたい
「明日ねぇ…そういうわけにもいかにようだぞ、ミナト」
「!シカク…?」
布団に横になっている俺にはよく見えないが、聞き覚えある声を背に感じる。
…あぁ、明日にすべて終わらせようと思ったのに本当に情報が早い。
アラシを起こさないように布団から抜け出し、タオルケットを掛け直す。後ろを向けば呆れ顔と言わんばかりの旧友達の顔に苦笑いを浮かべた
「全く。お前も無茶をする」
「まぁ、私も仕方ないと思うがね」
「いのいち、チョウザも」
「ミナト。火影様…と、上層部様方からの呼び出しだ。」
「ん、明日というわけにはいかないだろうね」
「あぁ、あれは長くなりそうだぞ」
「はぁ…」
そう簡単にいくとは思わなかったが、まぁ小さい騒ぎにはなってしまったし仕方ないだ。
「すぐ向かうよ」
「おいおい、この子どうすんだ」