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レイジーシンドローム

第2章 季節の変わり目


別に慣れている。こんなこと。
「都合のいい女」という立場は。
他の男とやっている「お友達」な関係がまさに、都合のいい関係だ。
そこで自分もまた、相手を都合よく扱っているのだから、文句の言える立場ではない。

ほら、1年ぐらい前は、ストーカーにもっと酷い扱いされたじゃない。
あの時に比べればこんなもの、なんてことないわよ。
そういやあの時、原田に話を聞いてもらったっけ?
いっぱい泣きついて、そうだ、そのせいで彼女に怒られたんだっけ?
その恩返しよ、罪滅ぼしよ、これは。
寂しがり屋の原田の役に立ってる、それだけ。


あたしこの子の事、嫌いじゃないもの。
むしろ好き。抱かれても構わない。
原田が望むのならそれでいい。
今は本気と取り違えてるけど、きっとそのうち目が覚める。

だからあたしは大丈夫。
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