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レイジーシンドローム
第2章 季節の変わり目
「嫉妬しちゃうな。」
啓太は香苗の胸に顔をすり寄せて背中に腕を回す。
・・・嫉妬も何も、あなたには痴話喧嘩中とはいえ、彼女がいるじゃない。
そんな嫌味も言えないのは、浮気相手としてのわきまえなのか。
「香苗さん、いい匂いする。」
いつの間にやら啓太の顔は首もとへ。
「他人の匂いをいい匂いって感じたら、その人の事好きって言いますよね?」
「まぁ、言うね。」
あ、まずい。
香苗は腕枕を止めて距離を取ろうと画策する。
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