Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第7章 ☆うちのネコ《孤爪 研磨》
「もうムリ。我慢できないから」
『ひゃあっ!?』
浮遊感に襲われる。ふわりと足が浮かべば、研磨が私をお姫様だっこしていた。
『えぇ、ちょっと重いから…』
「平気。海宙軽いから大丈夫」
思わず研磨にしがみ付く。Tシャツの向こうは研磨の身体。見た目にそぐわず筋肉が付いたそれに、ドキリと胸が高鳴る。
そっとベッドに下ろされる。まるで、ガラスを扱うみたいに、優しく。
ああ、研磨ったら。
そんなに優しくされたら、
どんな怒りも不安も、
飛んでいっちゃうよ。
私の上に馬乗りになる研磨。普段とは違って、その目は怪しく光って見えるから不思議なものだ。
「優しく、できないかも…」
『が、頑張る…///』
研磨が首元にちうっと吸い付く。後れて、ピリッとした痛み。満足そうに離れる研磨。
「アト、付けたけど良いよね…?」
『うん。あ、ねぇ、私もやりたい』
「ん、この辺…」
体を起こし、研磨が指を差したところに真似て吸い付いてみる。ちゅっと唇を離せば、紅く色付いた華が咲いていた。
『おぉー、できた』
「初めてだね、海宙が付けてくれたの」
『そうだっけ?』
「そうだよ」
研磨がそんなこと覚えてたなんて。
「ね、先行っても良い?」
『ど、どうぞ…///』
そう言うと、研磨は再度私を押し倒した。そして服の裾からゆっくり手を進めてきた。