Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第7章 ☆うちのネコ《孤爪 研磨》
キッと下から睨み付ける。途端に研磨は困った顔になった。
「ゴメン、おれ…」
『いいよ。研磨は私よりもゲームの方が大事なんでしょ。やってればいいじゃん』
こんな言い方ダメ。分かってるのに、口調が刺々しくなってしまう。
ああ、やっちゃった。
だってホラ、泣きそうな顔になってる…
「おれ、おれ…」
『ゴメン、私の言い方イジワルだった。だから、これでチャラね?』
クスリと笑い、ちゅ、と研磨のほっぺに唇を寄せた。カァッと赤くなる、研磨。なんだかかわいくて、もう一度ほっぺに吸い付く。
ちゅ、ちゅっ、ちゅう…
「ふふ、海宙くすぐったい…」
『あ、研磨笑った~!』
研磨が自然な顔で笑う。レアだ、激レアだ!
テロリーンと、スマホが研磨の手の中で鳴る。その画面には"GAME OVER"の文字が。
『あぁ…研磨ゴメンね。負けちゃってる…』
「別に…いい。それより、こっち…」
『んっ…!』
グイッと研磨に引き寄せられる。ふにっと柔らかいものが唇に触れる。ちゅ、ちゅと触れるだけの、優しいキス。
唇をうっすら開ければ、空かさず滑り込んでくる、研磨の舌。キスは、自然と深いものへと変わっていく。
かわいい顔してこんなキス。
侮れない…
『ふぁ、け、んま…』
「その顔、そそるんだけど…///」
『え…///』
そんなこと言う研磨の顔も、色っぽくてそそられますよ?