Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第5章 あい・らぶ・ゆー!《鎌先 靖志》
【蒼井 side】
掃除を始めて1時間くらい。ゴミを突っ込むダンボールを取ろうと足を踏み出すと、何か踏んだ。青い…Tシャツ?
『これ!誰のTシャツ!?』
「スンマセン!俺っス!」
『小原かい!』
机に散らばるプリントの下からサポーター。
『誰のサポーター!?』
「あー、サーセーン、俺のっス」
『二口っ貴様か!』
なんかもう、進んでるんだか進んでないんだか、わっかんないなぁ…
ようやく綺麗になってきた頃には、陽が沈みかけていた。おかしいなぁ、4時くらいに始めたんだけど…
「海宙!」
『なーに、鎌先?』
「ジャーン、コレなーんだ!」
『………わり、箸?』
やたら自慢気に鎌先が差し出すのは、数本のわり箸。数字が書いてあるのと、星マークが書いてあるのに別れている。
これ、あれじゃん。王様だ~れだのヤツ。
イヤだよ?私、やりたくないよ?
「いっスね!王様ゲームやりましょ!」
二口がドタドタやって来る。
『え、やだ。ヤダヤダヤダヤダ…』
「はーい、部室にいる人強制参加ね!」
『二口ぃ…』
恨むぞ、孫の代まで恨むぞ…
そんなわけで、悪夢の王様ゲームが始まりを告げました。参加するのは二口と青根、鎌先、茂庭、笹谷、私の計6人(後半3人は二口のせい)。
…帰りたいなぁ。