Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第26章 ★"ツン"と"デレ"《木兎 光太郎》
ゆっくりと腰を進める。つもりでも、初めてのソコはかなりキツい。海宙からは苦しげな声が聞こえる。
『いっ…あ、や…っくぅ…』
「痛えよな、ごめんな。我慢しねーで背中に爪立てていーから、な?」
『う、んっ、いっ…こ、たろぉ…』
ぎゅうっと抱きしめるように背中に回される海宙の腕。ずっ、と肉棒を押し進めると、うっという呻きと共に背中につきりと痛みが走った。こんなの、海宙の感じてるのに比べたら何倍もマシだ。
相手を傷付けないようにするのは、思っていたよりも難しくて。全部が挿入るころには俺は汗でぐっしょりだった。
『はぁ、はっ、はいっ、た?』
「おう」
『私、こーたろーと、ひとつ?』
「おう、ひとつ」
よかったぁ…と、海宙はふにゃりと笑った。それから俺の背中を撫でる。
『ごめんね、こーたろー。痛い?』
「うんにゃ、全然。お前のが痛かったろ?」
『ん…でも、こーたろーだから、へーき』
俺だから、平気。それだけで、どくんと心臓が脈打ち、ナカにある肉棒が質量を増す。ひゃあと海宙が腰を引かすと、イイトコロに当たったのか、甘い声が漏れた。
『やっ、こぉたろ、まっ、て…』
「ごめん、これはムリ。カワイすぎる海宙が悪いかんな」
そして肉棒を動かし始める。ずちゅ、ぐちゅと擦れる音と海宙のうごめくナカが、脳ミソを麻痺させていく。
『あっ、や、こぉたろっ、いっ、やっ』
「やべー、気持ちぃ…俺、イきそ…」
『わっ、たし、ヘンに、なっちゃ』
「いい、そのまんま、イこーぜ?」
『あっ、あ、こぉたろ、こーた…っあぁ!』
「やっべ…っく!」
きゅうっと海宙のナカが収縮して。
どくっと俺が白濁を放って。
そっからはもう、覚えてない。