Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第26章 ★"ツン"と"デレ"《木兎 光太郎》
【木兎 side】
服を脱がせて開脚し、そこに指を這わすと、既にぐっしょりと濡れていた。
『ひゃっ』
「濡れてる…」
ぽつりと呟いてトロトロのナカに指を押し込んだ。海宙は小さく、あっと上げると、ナカをきゅうっと締め付ける。あれ、これってもしかしなくても…
「海宙、イった?」
『ふぇ?っわ、かんな、ぼく、とっそれより、指、とってぇ…っ』
潤んだ瞳が俺を見上げる。生理的なのかなんなのか、俺は知らない。でも。
やめろ、ガチで、マジで、本当に。
そんな目で見られたら俺、
海宙を壊したくなっちまうから。
つぅと目尻から流れる雫、それを舌先で掬い取る。それはやっぱり、しょっぱかった。
「ごめん海宙、俺、今よゆーねーわ」
『ふぁっ、やだ、ぼくと、やめ…~っ!』
わざと音をたてるようにして、指の出し入れを繰り返す。2本、3本と増やしていくうちに、海宙から聞こえる声は甘く、熱っぽさを増していく。
時折、"ぼくと"と思い出したように俺を呟く声に、段々と自身が熱くなる。
『っあ、はぁ…んっ、ぼ、くとぉ…』
「名前、呼べ」
『ふぇ、っんぁ、な、に?』
「俺の名前、呼んで」
『あっ、こぉ、たろ…こーたろっ、すき…』
「おまっ、それは、反則だわ…///」
不意に思い付いて言っただけ。なんとなく名前を呼んでほしいと。なのに海宙は、期待以上で、すげー、嬉しくて。
解したそこから指を引き抜き、べっとりとまとわり付く液体を舐める。とろけた顔で見てくる海宙は扇情的で、理性の枷が外れそうになる。
「ンなことゆーなって。止まんねーから」
『いぃよっ、とまん、なくて、いぃ…///』
その言葉で、理性の枷はやっぱり外れた。
引き出しから取り出したコンドームを素早く身に付けて、海宙にあてがう。
「もう、止まんないからな」
『そんなの。光太郎に押し倒された時からとっくに覚悟はできてる』
海宙が素に戻った顔で真面目に言うもんだから、無意識に顔が熱くなる。海宙はクスリと笑うと、羞恥を含んだ笑みでこう言った。
『その、私、初めてだから…あの…』
「わーってる。優しくすっから」
海宙の安心した顔に微笑むと、俺はゆっくりと挿入を開始した。