Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第23章 ★"10年"と彼女《花巻 貴大》
Ⅳ"これからのコト。
【花巻 side】
びくりと震える海宙。キュウと膣が締まり小さく喘ぎ、その目を閉じて静かに意識を手放した。俺の胸に倒れ込む彼女からは、すぅすぅと小さく寝息が聞こえる。
そして、罪悪感に見舞われ、後悔する。
「やっちまった…」
酒の勢い、10年振りの再会からとはいえ、さすがにこれは、ちょっと…
俺は3回出したし、海宙はもっとイっていた。それに、最後の方なんて声も掠れていた。寝かせないとは言ったものの、本当に意識を失うまでヤらせるとは。男として、俺は彼女に酷いことをした。
「ごめん、な…」
そう呟き、脱ぎ捨てたパンツを身に着ける。それからタオルを濡らし、汗をかいた海宙の体を丁寧に拭いた。アソコを見るとまたムラムラしそうなので、拭いたのはギリ内腿までだが。
時計を見ると、もう明け方に近かった。今日は眠たいぞ、と思いつつ、俺は彼女にすり寄るようにして眠りについた。
そして数時間後、ピロリンとスマホの着信音で目を覚ました。送り主は及川、内容としては、羨ましいゾこんにゃろう☆。
イミフな内容に顔をしかめながら、返信をする。スマホをサイドテーブルに置こうとして取り落とし、ガシャンと音が鳴る。しまった、と思った時には遅く、海宙はもそりと身動ぎした。
『…う、ん………ぁれ、貴大さん…?』
「ごめんな、起こしたな」
『ん。うっ、わぁ二日酔いだ、あったま痛いぃ…あ、ねぇ、今何時?』
「6時過ぎ、外明るいぞ」
『あと1時間寝て良いかなぁ…?』
おう、と頷くと、にこっと微笑んで、俺に寄ってきた。捲れた布団から覗く白い肌は、朝から目に毒だ。(ムラッとしたので)首筋に顔を埋めた。
『え、何、ちょ…っん!?』
「つーいた。キスマーク」
『み、見えちゃうしょ!?』
「ダイジョブ、ギリセーフだから」
もおぉ!と言いながら、海宙は俺に抱き付いた。それは良いけど、ぷにぷにのおっぱいが当たってるのはご愛嬌か…?