Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第23章 ★"10年"と彼女《花巻 貴大》
くるん、とあたしは貴大さんにうつ伏せにされた。それから、
「手ぇ突いて、お尻上げて」
『ん…///』
と言われた。素直に従っちゃうあたり、まともな思考ができてない。普通ならそんなことしない。前の彼とも、正常位しかしなかった。
羞恥心よりも、好奇心。
躊躇よりも、興味?なのかな。
お尻を突き出す体勢になる。その動きはきっと、どこかぎこちない。貴大さんはあたしのお尻をふにふにと揉み、それから不意打ちでズンッ、と奥まで挿れた。
『ひっん!っあ、ぁああぁっ!?』
「っく、んな、締めんなし…っ」
急な刺激にキュウと膣が収縮するのが、自分でも分かった。そんで、それが貴大さんのモノにフィットするのも。
体勢が体勢だから、軽く動くだけでも余裕で奥に当たる。いっちばん奥、子宮口のところをぐりぐりされると、情けないくらいすぐにイってしまった。
イった直後を狙ってなのか、貴大さんは何度も自身を動かす。途中、上を擦られるようにされ、ひゃんっ!と声が漏れた。
「へぇ…ここ、Gスポット?」
『やっ、ちが…ぁあっ、んっ、ひゃ、ん!』
「ヤバ、これ、すげー気持ちィ…」
『あっ、たし、も、イっちゃ…んはぁあ!』
また、イくと同時に、びゅくりと彼の熱を薄い膜越しに感じる。さっきと違って少し余韻を楽しんでから、貴大さんはゴムを抜き、新しいのを用意した。
『ま、まだするの…!?』
「寝かさないって言ったろ。ハイ、次は上に乗って、海宙ちゃんと動けな?」
『す、スタミナモンスタァ…』
「分かったら俺のに付けて、コンドーム」
『う、分かった…』
既に重たい体をなんとか起こし、まだまだ元気なソレにコンドームを被せる。それから貴大さんを押し倒し、その上に跨がる。
片手を彼の胸に突いて、もう片方は彼のモノを握り、あたしのナカに誘導する。挿れるのを躊躇っていると、下から突き上げられる。
『っひぁああぁん!?』
挿れられただけで達し、彼の胸にとさりと倒れ込む。あたしが動けないのを良いことに、貴大さんはあたしの腰を押さえて何度も何度も突いてくる。
『あっ、やぁ、おかし、なっちゃ…!』
「お、れも…イく、イきそ…」
『たかひろ、さ、いっ、しょに、んぁ!』
「海宙、俺…っく!」
そして同時にイくと、あたしは朦朧とする意識を手放した。