Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第23章 ★"10年"と彼女《花巻 貴大》
こんな彼、あたしは知らない。
ううん、知らなかったの。
あの時は行儀の良いお付き合いだけだったから。でも今は、違うの。もう、大人なの…
『っあ、んっ…あ、ぁん、や、め…』
「えぇ?こんなに硬くなってるけどなぁ…」
『もっ、やぁ…おっぱい、ばっかぁ…』
れろ、と貴大さんは胸の突起を舐める。敏感なところをわざと掠めるように。潤んだ瞳で睨むように見上げれば、黒い、笑顔。
指でナカをトロトロに解されて、はしたないと思いながら、疼く身体は止まらない。透明な液が、あたしから絶えず零れる。
愛液を指先で掬い、口に含んだ。屈辱とも捉えられるその行為に、胸はきゅうんとした。
「うわ。その顔えっろい」
『こ、こんなにしたのは誰なのよぉ…///』
「俺、だな」
そう言ってニヤリと笑う。あたしはグズグズに溶けてるのに。ポーカーフェイスで余裕そうな彼に、なんだかズルいと感じた。
「っとまぁ、余裕なのは表面だけだから。本当はもう挿れたくてたまんない。お前のこと、俺でめちゃくちゃにしたい」
『ったしも、そう、してほしぃ…』
「あー、ハイハイ。煽んな煽んな」
貴大さんはどこから取り出したのか、ピンク色のソレを3つ、持っていた。そのうちの1つをピッと口で破き、自身の昂りに被せる。
いくぞ?とあたしに言い、膣口に宛がい、それからゆるゆると腰を進めた。
『っあ、はぁ…ふぁあ、あぁ、んっ』
「やっべ、キッツい…これ、しばらくシてなかったとか?」
『ずっと、シてな…った、のぉ…』
それは確かだ。最後にシたのがいつだったかすら思い出せない。しばらくヤってなかったからか、あたしのソコは異物の侵入をひどく拒んでいた。
ゆるい出し入れを数度繰り返すと、貴大さんは一気に奥まで突いた。ひゅっ、と喉から空気が漏れ、ついで嬌声が上がる。そのまま何度も最奥を突かれると、呆気なくイった。
「う、お、イったか。すげー、ナカめっちゃキュウキュウ締めてくる」
『あ、あっ、イっ、動いちゃ、やっ…』
「ごめん、ちょいイかして」
貴大さんは続けて奥を突き、自分も達した。余韻に浸る間も無くソレが抜き取られ、すぐさま新しいコンドームを被せられたモノが犯す。
「寝かさないから、覚悟しろよ…?」
『~っ!?』
声にならない悲鳴を上げ、あたしはまた、快楽に溺れるのだった。