Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第22章 ★オモチャと彼女《国見 英》
ちゅっとリップ音が部屋に響く。海宙の薄く開いた口からは、切な気な甘い吐息が零れている。
『んっ…ふ、ぁ…んぅ、くに、みぃ…』
「ふっ、ん…何?」
『も、やぁ…んっ、ふ…』
海宙とのキスはとても気持ちが良い。まだ拙い舌使いにそそられ、まるで一種の媚薬のように思う。
海宙が酸素を求めて喘いでいるので、まだまだ足りないと思いつつも唇を離した。つぅと2人の間を銀色の糸が繋ぐ。
『っはぁ、国見、ちょっとやり過ぎ…///』
「そうかな。もっとイケるけど?」
『や、ちょい遠慮します…』
ふにゃりと笑うのが堪らなく可愛い。頭を優しく撫で、彼女に許可をとってから、ゆっくりと布団に押し倒した。その細い首に吸い付き、シルシを付ける。
『ちょ、見えないとこにしてね?』
「どうかな。見えなかったら意味無いし」
そう言いながら、いろんな所に唇を寄せる。首に、鎖骨に、胸元に。海宙はその度にくすぐったそうに身を捩った。
Tシャツの裾を捲れば、ふるりと露になる2つの膨らみ。迷うこと無く頂きに吸い付けば、悲鳴にも近い嬌声が上がった。
『ぁんっ、待って、国見、お風呂!』
「んー、後で入るから…」
答えながらも胸を弄る手は止めない。右の突起は口に含んで舌でコロリと転がす。左は指でつまんだり指の腹で押したり。
海宙の口からは、絶えず声が漏れ、それは彼女が感じていることを現していた。
『国見ぃ、も、下、さわってぇ』
「あ、自分からおねだり?」
息を荒くして言う彼女に、口の端で笑う。するりとズボンを脱がせる。パンツには分かるほどの染みがでじわりときていた。
それにますます気を良くし、下着も取り払う。何も隠すものの無くなった秘部に、指を這わせる。と、それだけなのに声が上がる。
『んぁっ!あ、国見、やぁ…』
「やだ?イイの間違いでしょ?」
快感に身を悶えさせる彼女に、背中がぞくぞくする。海宙の感じやすいクリを弄れば、一際大きな嬌声。
『もっ、くに、や、らめぇ!』
「んー、そんなにイヤならこうしようか」
『ふぇ…?』
顔を赤くしてとろんとした目の彼女から手を離し、立ち上がってタンスを漁る。お、あった。
『くに、み、それ…』
怯えにも期待にもとれる表情に、俺はきっと楽しそうに笑っている。