Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第20章 ★文学少女の恋愛論《二口 堅治》
『はぁ、はぁ、っけんじ、さ…』
「イったね。その顔カワイイ、そそるわ」
『あ、えと…///』
反応に困る私に、にこりと堅治さんは笑い、それから真剣な表情で訊いてきた。
「海宙、イったばっかで正直キツいかもしんないけど、俺もう限界。挿れて良い?」
『は、い。堅治さんなら、大丈夫』
分かった、と言って、堅治さんは立ち上がった。クローゼットの引き出しから取り出したのは、袋みたいな物。
『な、何ですか、それ?』
「見たこと無いか。これ、コンドーム」
『こ…っ///』
絶句する私を、堅治さんはけらけらと笑った。やっぱカワイイわ、と言い、それから自身に、こ、コンドームを被せる。
初めて目にする男性器は、グロテスクというかなんというか、とにかく不思議な感じがした。そしてこれが私の中に入ると思うと、ますます不思議に感じた。
「じゃ、挿れるね」
『うん。あの、ゆっくり…』
「もちろん、な」
膣口に宛がい、昂りを奥へと進める。ぐちゅりと音がし、裂けるような痛みが下腹部に襲い掛かった。
『ぁあ、いっ…つぅ、ん…っ』
「は、きっつ…ゴメ、あと、もーちょい…」
私を傷付けないよう全神経を集中させている堅治さんは、ぽたりと汗を垂らした。私は私で結合の苦痛に悶えている。
やっとこさ全部が入った時には、2人とも息は荒く、疲れきっていた。
「挿入ったわ、つか、ヤバ…」
『ん、痛い…』
「ゴメンな。痛いよな…」
『でも、それ以上に嬉しいから』
そう言って笑顔を浮かべれば、堅治さんはキスをしてくれた。しばらくそのまま抱き合っていたけど、堅治さんは照れたように言った。
「あー、ゴメン。そろそろ動きたい」
『ど、どうぞ…?』
「ん。じゃ、動くよ…」
ぐちゅ、ぬぷ、と出たり入ったりを繰り返すうちに、痛みは無くなり代わるようにして快感が押し寄せてきた。
『あっ、あん、ぁあ、ひゃ、らめ、やっ』
「ゴメ、俺ほんと、余裕、ねーわ」
肌と肌のぶつかる音と、卑猥な粘着質な音が部屋に響く。絶頂はすぐそこだ。
『わ、たしっ、も、イっちゃ…ぅん!』
「俺、も、出そ…!」
『んぁ、や、イっ、イく…っふぁああぁ!』
「く…っ!」
2人同時に達し、私はびくりと体を震わせた。どくん、と白濁の放たれるのを最後に、私の意識は薄れていった。