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Volleyball Boys 《ハイキュー!!》

第19章 ☆ドキドキデート《赤葦 京治》



長いキスを終え、観覧車を降り、そして帰りのバスに乗る。

「最後の最後にごちそうさまでした」

『もう、京治君のキス魔め…』

本当に彼はキスが好きだ。

「俺的にはもう少し先にも行きたいと思わないわけじゃないですけどね」

『っ、それは、つまり…』

アレを、アレするわけですか…///

途端に赤くなる私。ダメだ、そっち方面の耐性が未だに無い。でも、そういうことをしたいと思ってるのは、京治君だけじゃないよ。

『…つ、次の生理、終わったら、ね…?』

「…マジすか」

『…マジっす///』

それは、嬉しいですね、と京治君は少しだけ笑った。それから、あんまムリしないでくださいね、とも。

自分よりも私の心配をしてくれる。

私のことを考えてくれる。

そんなところが、好きなんだよね。

『京治君』

「なんですか?」

『うん、好きだなぁって』

「…不意打ち止めてください///」

『あ、照れた』

「照れてないです」

『照れてるって、え、絶対そうだ』

「違いますってば」

そういう彼の耳は、うっすら赤くて。なんだかかわいくてけらけらと笑った。

「笑ってられるのも今のうちですからね」

『きゃー、オオカミ発言出たー』

「そんなこと言ってると食べますよ?」

『食べないでよ、痛いじゃん』

「そっちじゃなくて…」

こっちですから

耳元で低く呟くと、ちゅうと軽く吸われるだけの優しいキス。本当、彼には敵わない。

「そういえばドキドキ対決?あれってどうなったんですか」

『私の勝ちが良いなぁ』

「俺だと思いますけどね」

『えー、違うよ』

「終始顔、赤かったじゃないですか」

『でも勝ちなのー!』

なんですかそれ、なんでも良いよ。

そんなことを言って笑う私の耳に、キラリ。

彼に貰った、愛の証。

あのジンクスは、きっと本物だね。

だってこんなにも、

京治君、

貴方のことが愛しいんだから。




                  END.
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