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Volleyball Boys 《ハイキュー!!》

第18章  夏の病?《チーム音駒》



ドラッグストアに入ってすぐ、目の前には薬コーナー。それから洗剤やら洗顔道具やらお菓子やら何やら。チラシを片手に蒼井は指示を飛ばす。

『リエーフ、スポドリの粉12袋持ってきて』

「リョーカイっす!」

取ってこーいとボールを投げられた犬さながらに駆け出すリエーフ。その後ろ姿はまるで大型犬のそれである。

『芝山と夜久さんは洗濯用洗剤お願いします。タッチでポンのあれです』

「はい」

「任しとけ!」

えっと、とチラシを一通り見た蒼井はリエーフの行った方向へと向かった。その間チラシとにらめっこ、である。

『牛乳が安い、それと冷凍食品…』

「あの、蒼井サン?」

『何でしょうか?』

「今言ってるやつって部活のじゃ…?」

『ううん。個人的にいるやつ。あ、お会計は自分でするから、ね』

なるほど、普通にびっくりしたわ。牛乳とか何に使うのかと思ったわ。

そこへリエーフと夜久と芝山が戻ってきて、俺のカゴは一気に重くなった。ずしっと重みが腕に掛かる。

最後に寄る所があると蒼井はとある一角に向かった。

『あ、この時間はレジ混んじゃうから先に並んでて。すぐに行くね』

「おー」

言われた通り、レジは混んでいた。カゴを持った男5人は並ぶが、なんだか異様な感じだ。ちなみにリエーフは、監督用とコーチ用にとコーヒーの2リットルボトルを4つ持たされている。重たそー。

『お待たせ』

戻ってきた蒼井の手には、山盛りのお菓子が。チョコやらポテチやらクッキーやら、その腕から溢れんばかりの量。どさりとカゴに追加し、それから一人一人の顔を見てにっこり笑った。

『お使いのお礼。みんなにご馳走しまーす』

やったー!と喜ぶリエーフ。190の巨体が喜ぶと迫力がある、というか邪魔だな。その時、研磨がぽつりと呟いた。

「パイの実、買った?」

『うん。研磨にまるごと一箱あげる』

「…やった」

『わ、どうしよう黒尾さん。なんか孤爪が超絶かわいいんですけどっ!?』

「素が出たな、素が」

「うるさいクロ…///」

そう言う研磨は少し赤くて。その研磨をいじる蒼井とリエーフ。すごく微笑ましく思いながら、視線は蒼井に釘付けだった。

はじける笑顔が、目に焼き付いていた。


   
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