Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第18章 夏の病?《チーム音駒》
下らないだじゃれモドキは置いておくとして。一旦休憩時間である。蒼井がせっせと用意してくれたタオルで汗を拭き、ドリンクで喉を潤す。
蒼井はリエーフにドリンクを渡し、隣に座った。ノートに何かを書き込んでいるようだ。後で見せてもらおう。
そして、ポニーテールという髪型は実に良いと思う。特に、普段は髪を下ろしている女子がすると尚更。
「そう思わんかね、研磨クンよ」
「おれ、そういうのはパス」
「ちぇ」
つまらない。研磨に興味が無いのは知っていたが、つまらない。なら1年はどうだ?
「おい、リエーフ」
「何すか?」
「蒼井の髪型どう思う?」
『え、黒尾さん!?』
ぎょっとしたように振り向く蒼井。リエーフはう~んと考えた後に言った。
「カワイイと思いますよ。先輩いつもは結んでないから、新鮮っすね!」
『そ、そうかな…///』
ちょっと照れたように笑い、ポニーテールの毛先をいじる。
『なら明日からもこの髪型にしようかな。夏は首元がスッキリしてると涼しいし』
「ぜひ!」
『わかった。それよりもさ、ちゃんと水分補給してるよね。夏は熱中症とか心配だから』
さっき体育館の温度計見たら34℃だったよ、と告げる蒼井。慣れた気でいるが、やはり暑いものは暑い。烏野の東北なんかはもうちっとマシなんだろうけどな。
『知り合いでさ、熱中症で救急搬送されちゃった人がいて。無事だったけどね。熱中症って怖いんだよ、ホント』
やっぱり心配だし、心臓にも悪いからね…と苦笑いをする蒼井。それよりさっきから熱中症熱中症って…
「なぁ、蒼井」
『はい?』
「お前欲求不満なの?」
『はぁ!?』