Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第17章 Summer's Memory《チーム青城》
「よーっし、また泳いでこよう!」
ご飯の後、開口一番に及川さんが言った。岩泉さんを連れて海に飛び込んでいった。
「あーあー、ありゃ岩泉キレるぞ」
「おー恐ろしい」
『松川さん本当に恐ろしいと思ってます?』
「さ、俺らも行きますかね」
先に行った2人を追うように、花巻さんたちも海へ行った。残ったのは2年と1年。
『国見、そっちはどうするの?』
「ちょっと休んだら行く。先輩たちは?」
「トイレ行ってから」
『そだね。じゃ、また後でね』
トイレに行くと、男子はそうでもないが、女子トイレは列になっていた。
『女子のは混んでるみたいだから、京谷は先に戻ってて良いよ』
「おう」
そう言って蒼井と別れた。用を足して、及川さんたちに合流。午前中と同様に水を掛けまくってる。
「おりゃー!」
「てめ、コノヤロウ!」
「及川さ…ぶっ!」
及川さんに後ろから声を掛けたら、花巻さんの攻撃を被った。
「………」
「あ、京谷、悪い」
「ぷぷぷー、狂犬ちゃん大丈夫?」
笑いを含んだ(というかモロ笑ってる)及川さんにイラっとする。チャラチャラとした笑みを浮かべる及川さんをぎろりと睨んだ。
「…ぶっ殺す」
「え、なんで俺があぁーっ!?」
バッシャーンとハデな音をたてて及川さんに水をぶっ掛ける。ぽたぽたと髪から水が滴り落ちる。いいザマだ。
「狂犬ちゃんめー!」
「良いぞー。もっとやれ…って、おい!」
「あ、スンマセン岩泉さん」
「お前わざとだろ(笑)」
結局、全員で水をバッシャバッシャと掛け合う事態になった。そこに国見と金田一が加われば、止める人は誰もいなかった。
誰もいなか…
え、蒼井は?