• テキストサイズ

Volleyball Boys 《ハイキュー!!》

第17章  Summer's Memory《チーム青城》



私を含め計10人の高校生。それらを受け入れてくれる場所なんて…と思ったけど、下田で民宿を経営する親戚が、快く泊めてくれるらしい。それもタダで。

2泊3日の荷造りをし、その事に気付いたのは、旅行を翌日に控えた朝だった。

『あ、水着買ってなかった…』

海に行くのに、水着が無いとか。それじゃあただのバカじゃんか。無いことには始まらないので、歩いて少しの大型ショッピングモールに水着を買いに行くことにした。

そこでばったり遭遇。

『あ、金田一、国見…って、及川さん!?』

「ウス」

「どーも」

「海宙ちゃーん!」

『わあ、2人とも来てたんだ』

飛び掛かる及川さんを華麗にスルーし、1年2人に声を掛ける。訊いてみると、やっぱり水着を買いにきたらしい。岩泉さんたちもいるという。

『どうせだから、みんなで見よっか』

「そっすね!」

岩泉さんたち3年生と合流し、水着を選ぶことになった。一人離脱し、レディースコーナーに行くと、カラフルな水着が色々展示されていた。ビキニタイプのものから、ワンピース、ラッシュガードまで。

ふと、レモン色のラッシュガードが目に留まり、羽織ってみる。軽くてサイズも良いし、これは買いですね。

「よう、お嬢さん」

『花巻さん、岩泉さん。松川さんも!』

後ろから声を掛けたのは、及川さんを除いた3年生。一応及川さんの所在を訊くと、拗ねて1,2年といるらしい。

「で、決まった?」

『ラッシュガードは決めたんですけど、問題の水着がまだでして…』

「なら、選ぶのおれらも手伝うよ」

『本当ですか、ありがとうございます』

正直なところ、男子が女子の水着を選ぶのはどうかと思うが、せっかくの好意。ありがたく頂戴しておこう。

それに、自分の好きなものと、似合うものは微妙に違ったりするもんね。そうして女子が1人に男子3人という変わった集団は水着選びに向かうのでした。


   
/ 535ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp