Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第15章 ★祭りの夜に《木葉 秋紀》
トントンと胸板を叩かれ、慌てて離れる。はぁはぁと息を荒くする海宙。俺の両手はおっぱいを揉んだままだけど。
『あ、秋紀…っ///』
「悪い、止まんねーわ、コレ」
はっきり言うと、女とこういうことをするのは初めてじゃない。それでは、初体験の時よりも緊張する。
気持ちは、心は、早くコイツと繋がりたくて急いている。でも傷付けてはいけないと、丁寧にしたいとも思う。見事な矛盾。
『や、なんか、ヘン…んっ、声、出ちゃ…』
「いーよ。どうせ親もいないし」
頬を赤くして、手の甲で口を塞ぐ海宙。その手を優しく掴み、頭の上でベッドに片手で縫い留める。
もう片方の手をを足の間に滑り込ませ、ソコを探る。くちゅり、とエロい水音がした。けっこう濡れてるな。そしてそのまま中指をクイと入れる。ぴくりと海宙の体が跳ねた。
『秋紀…んぁ、まって、っん…ふぁ、やぁ』
「ゴメン、マジでホンとに待てないわ」
部屋着を上下とも脱ぎ、ベッド横のカラーボックスの引き出しからコンドームを取り出す。端を口でくわえてピリッと破き、自身の昂りに被せた。
そして、彼女のソコに当て、慣らすように先端だけを挿れた。
『ひゃんっ!秋紀ぃ、怖いよぉ…っ!』
「大丈夫、痛くないようにすっから。辛かったら背中に爪立てて良いからな」
ゆっくりと、時間をかけて挿れる。相手を傷付けないよう意識するのは案外疲れるものだった。全てが挿入る頃には、俺は汗だくだった。
「動くからな…」
こくりと頷いたのを確認して、腰を動かし始める。動く度に中はうねり、俺をきゅうっと締め付けてくる。気をぬいたら出そうだ。
『んっ、あっ、あき、のりっ、やっ、ぁん』
「気持ち、いーか?」
『分かんなっ、あん、でもっ、気持ちぃっ』
「ナカ、スゲー…ヤバ、もう出そう…」
ずっちゅぐちゅっと結合部からは淫らな音が響く。時折光る雷の光が、2人の裸体を暗闇に浮かび上がらせる。
限界が近いのか、彼女が腕を背中に回す。苦しそうに開けられた唇に、そっとキスする。
『あっ、ぁあっ、イっ、イっちゃ…』
「俺も、出るわ…」
『やっ、もう、イっ…ふわぁああっ!?』
「っく、出る…っ!」
背中に少しの痛み。それからものスゴい快感が突き抜ける。彼女を感じながら薄い膜越しに、白濁を放った。