Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第14章 ★宵の月光《及川 徹》
彼のキスを受け止めながら、ぼんやりと思い出す。さっきのキスも、こんなだった。ううん、もっと優しかった今ならスゴく分かる。あの時及川さんは手加減してくれてたんだ。
きっと自分を制御してた。でも、今はそれがな無い。完全にスイッチが入った彼は、貪るように唇を合わせた。深く、浅く。何度も舌を絡めて。
ああ、初めてなのに
スゴく気持ち良い。
『っは、ふぁ…おいかわ、さ…』
「名前で、呼んで?」
とぉる…
小さな声で呟くと、合格、と彼は言った。それからブラウスを脱がせ、器用に背中のブラのホックを外した。はらりと落ち、露になる胸元の膨らみ。
平均的なサイズのそれを、及川さんはペロリと舐めた。
『ひゃんっ!?』
慌てて口を押さえたけど、彼は見逃さなかった。ニヤリと笑うと、しつこく舌を這わせる。それも、少しずつ主張を始めた突起を避けるように。
『んっ、んぅ…や、とぉる…』
「声、我慢しなくて良いよ」
『…でも、あっ…んぁ、やぁ…ひゃう!』
「はい、カワイイ声のご褒美ね」
そう言うと、彼は突起を強く吸った。感じたのは今まで知らなかった快感。びくりと背中を震わせ、下唇を噛み締めた。
『んっはぁ…!』
「うわ、それスゲーそそるんだけど。ってか俺もう限界だから。下も、良い?」
小さく頷くと、彼はスカートに手を掛けた。お気に入りのフレアスカートとストッキングを同時に外し、そのまま下着も。これで、私を包むものは何も無くなった。
足を開かせると、及川さんはゆっくりとその手を伸ばした。茂みの奥の、秘められたそこは、既に先程の愛撫でとろりとした蜜を湛えている。そこに触れると、彼は少し驚いたように言った。
「あれ、濡れてるね。感じた?」
カァッと顔に熱が集まる。どうしよう、初めてなのに感じちゃうヘンな子って思われたかも。嫌われちゃうかも。