第6章 失態覚悟の欲を晒しあえばいい
アンタはオレのだって...
早くオレのものにしたくての応えを急かしてしまった。
アンタを人形だなんて思っちゃいない。
だけどそれ程までに側に居たいって思ってくれてるの?
自分で言った事ちゃんと解ってんの?
真っ赤になった顔だって・・・オレがする事全部に反応しちゃったり本当・・・────本当に可愛いくて仕方ない。
兄さんにも、他の誰かにも渡せるわけない。
だからオレは兄さんの跡を消すように、首元に紅い印を残すんだ。
ぜんぶ・・・・・の全部をオレのモノにしたい。
───滅茶苦茶にしたい。
きっとこれを“愛”だなんて言わないんだろうね...
〝愛してる〟なんて綺麗な言葉じゃ収まらないし、表せない・・・だけど、代わりの言葉なんて見つからない。
月が何度も欠けて幾度となく夜が訪れようが傍に居たいんだ。
ねぇ?こんなオレの気持ちは伝わってるの?
の髪を梳く
今がオレの腕の中に居る。
兄さんではなくて、オレの腕の中に。
「あーあ。
そんなに無防備な顔見せないでよね。」
そっと頬に触れると、微笑みオレの身体をぎゅっと抱き締めた。
「フフッ。離さないから安心しなよ...。」
の首が目に入る。
折角だから寝かせてあげたいんだけど...
「無理みたいだ。」
首筋を舌で舐めあげれば
オレの胸に顔を寄せて短く啼いた。
血が、本能がを求めているのが解る
堪らずの首に牙を挿し込んだ。
「・・・はぁ・・・・・・んっ・・・っ」
もっとアンタの血、寄越しなよ。
飲めば飲む程に昂る気持ちと、煽るようなの声。
「・・・あぁ・・・シンッ・・・っあ・・・」
こんなの我慢できるわけないじゃん。
我慢する気もないけど・・・ネ?