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This blood is your thing

第6章 失態覚悟の欲を晒しあえばいい



首にシンくんの牙を感じ、目を開けるより先に声が洩れた。

血を吸われ、舐めとられ〝気持ちいい〟と思ってしまう。
もっとシて欲しくなる───もっと・・・もっと。

「ふぅん?気持ちいいんだ?」

「・・・っ!?」

「もっと・・・って顔してる
・・・いいよ。アンタになら何度でも・・・」

私ってそんなに顔にでるの?
冷静に・・・冷静に・・・レイジさんみたいに・・・

「っ・・・ククッ!!何その顔」

バカにされてる...

私だってシンくんが気持ち良くなる事したいのに

だから、私の血がついたシンくんの口元を舐め上げる。

その瞬間感じたことの無い感情が私を支配した・・・それと同時にシンくんの驚いた顔が目に映る。

驚いていたからなのか、簡単に私に押し倒されるから雑作もなくシンくんに跨る

シンくんの顔は、既にいつもの余裕そうな表情に戻っている。

「・・・余裕そうで狡い。」

シンくんは何も言わずに私の髪を梳く

「じゃあ・・・上手におねだりしてみなよ。」

引き寄せられるように私はシンくんの唇に自分の唇を重ねた。

キスなんて不慣れでシンくんみたいには上手にはできないから時々不似合いな音が鳴る。
だけどそれすらも、私の気持ちを昂らせていく。

「っ・・・はぁ・・・・・」

息をするのも、もどかしい。

そんな私を察してかシンくんが私の頬を優しく撫でた
その手に頬擦りをする。

「今度はオレの番ね...!」

シンくんはゆっくりと、私を組み敷いた。

「が誘ったんだからね・・・覚悟してよ
まぁ、どっちにしても逃してやらないけど。」

応えるより早く唇が重なる

やっぱりシンくんがくれるキスは、私のキスと全然違う。
シンくんの舌が私の舌に、絡めば絡む程簡単に身体から力が抜けてしまう...

「・・・ッふ・・・・・・んっ・・・」

「オレの事だけ考えてるは、本当に可愛いね。」

満足そうに笑いながら、私の首筋を舐め上げた。

「っあ・・・!」

シンくんの唇はそのまま胸に下りてくる。
私の反応を楽しむかのように既に主張している胸の尖端に吐息が掛かる。

「・・・ふぁッ・・・・・」

シンくんは胸に触れるか触れないかのキスを繰り返す。
緩やかな快感に、もどかしい気持ちでいっぱいになってしまう。



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