• テキストサイズ

This blood is your thing

第1章 Ⅰ ──無数に滲んだのは、泡沫の日───



「見たな?」

恥ずかしい・・・

「しつけぇ。
見て・・・ねぇよ。」

「絶対見た!!」

大声でレイジさんを呼ぼうとした瞬間───
スバルくんに口を塞がれる。

「おい!!デカイ声だすな!」

「んー!!」

一応私だって妹の前に女の子。・・・なのに馬乗りになるって酷い。
こんな状況誰かに見られたら、スバルくんが怒られるのに・・・。
・・・ん?視界の端に何かが動いた気がして横目でみると・・・

「あれあれあれー?
とスバルくん何してるのー?」

ニコニコ笑うライトくんが居た。

「なっ・・・!ライト!!
いつの間に!?」

スバルくんの言う通り、いつの間に?
神出鬼没だなぁ。
でも、この言葉はライトくんを含む私達ヴァンパイアに当てはまるか・・・

「そんな事はいいからさぁ。
何シテルのって・・・聞いてるんだけど?」

「なにも・・・してねぇ。」

いやいや。
下着見られました。

「本当かなぁ?
ちゃん今日の下着の色は黒?」

「いや青だ。
・・・・・・あ。」

間髪入れずに否定したスバルくん。
やっぱり見てたじゃないか・・・

「んーーー!!」

いつまで経っても塞がれる口が辛くて、スバルくんの掌を舐める。

「チッ!舐めんな!」

慌てて手を放すスバルくん。

その隙に私は急いで立ち上がり

「変態!!!」

と、一言文句を言ってスバルくんの部屋を出た。

「あーぁ。
スバルくん嫌われちゃったね。」

「オマエのせいだろうが!!」

「えぇ?ボクは関係ないでしょー?
まぁ無事スバルくんもボクの仲間になったことだし。」

「あぁ?ふざけんな!!
勝手に仲間にしてんじゃねぇ!」

「文句はに言いなよねぇ~。」


/ 69ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp