第2章 再開?
なぜか撃てない。
手が震えてる?確かに銃を握っているのは左手のはず。
「え?嘘…なんで?」
動揺して思わず、男のふりを忘れ 素の声が出てしまった。
震えがおさまらないのは左手だけじゃなくって、
足もガクガクと震えてついにコンクリートの上にペタッと座り込んでしまった。
全身の震えは増す一方で
パニックになる頭を整理していこうとすると
誰かがぎゅっと私を抱きしめた。
おそ松「とりあえず落ち着けって。怖かっただろ?ほのか。」
あぁ。屈辱だ。敵に抱擁されている。
しかし、抱きしめられていることによって落ち着いている自分がいた。
思わず訳のわからない涙が出てくる。
「…ぅ…あ…あれ。なんで…悲しく…ないの…に」
おそ松「うんうん。泣け泣け〜」
頭をポンポンとされた。
あぁ、この感覚どこかで覚えがある。
混乱している中、先ほどの5人の方へ目を向けた。
なぜだか、あちらも全員涙を流していた。
カラ「くっ…こっちの世界にいたなんて。運命はいたずら好きだな。」
チョロ「やめてよ、カラ松。こんな状況で」
トド「ほのかちゃん!僕らすっごく君のこと何年も探して!それで…それで…ぅぅ」
一「トッティ…最後までちゃんと言えよ…」
十四「ぅぅわわわわわわん!ほのかちゃぁぁぁん!」
泣きながらみんな私を囲むようにやってきた。
あれ?この人たちさっきからほのかって言ってるけど…もしかして人違いしてるんかな?
「あの〜…」
カラ「なんだ?ほのか」
「さっきからほのかって言ってますけど…
誰です?それ。」
私のその一言に全員が凍りついてしまった。