第2章 再開?
背後から私達の方へ銃声が聞こえた。
…右手に鈍い痛みが走った。
「…っ…ぃ…いたぁ」
初めて打たれた感覚に少し戸惑う。いままで撃たれたことなんてなかったから。
あぁ…足がふらつく。気持ち悪い。
でも 戦わなくちゃ。
使えない右手の鈍い感覚を押し殺し、足にグッと力を入れ、背後から撃たれないように背を低くする。
まずは目の前のバット男から殺ろうとする。
私が近づいて行くのと同時にバット男は 笑みを浮かべて
宙を舞った。
そのトリッキーな動きに私は即座に対応し、
相手の着地地点の後方にまわる。
よし。コレでこいつは確実に殺れる。
左手で足のブーツに忍ばせていたナイフを取りだり、
バット男めがけて振りかざした。
しかし、まんまと私の攻撃は何者かによって防がれてしまった。
よく見ると青シャツを着たバット男やおそ松と似た顔をした男が私の左手首を強く掴んでいた。
「ちっ。」
思わず舌打ちをしてしまった。
カラ「まぁまぁ。そう焦るなよ。まだまだこれからがお楽しみだろ?なぁブラザー達。」