第8章 日常
バスから降りた地点には人が大勢いた。
「すごい大きい会場…これだけのマフィアを従えているんだ…」
一「は?あんた馬鹿なの?」
馬鹿って言われた…一松さんは毒舌家なんだなぁ。
一「この人たちみんなマフィアに見えるわけ?
よく見なよ。」
目を凝らして周りの人たちをみると家族、学生さんの年代の人、おじいさん、おばあさん…とにかくいろんな種類の人たちがいた。
「??みんな、マフィアではありませんね。」
チョロ「そうだよ!一般人だよ!?それにここはねショッピングモールっていうんだよ。会場じゃぁないから!」
ショッピングモール?
1度もこんな普通の世界に入り込んだことはなかったので、私の胸はどんどん高鳴っていった。
"表側"の世界ってどんな感じなんだろう。
命の危機なく、過ごせるのかな。
いろんな人がいるな。
好奇心によって、足を踏み出そうとしたその時、肩をグッと引かれた。