第5章 お姫様
羞恥心が私の心を支配していく。
「はやく、殺せよ…」
弱々しい声でそういうと、2人分の足音がこちらへ近づいて来た。
本当に終わった。
ボス、今までありがとう…
パサリ、と背中が何かに覆われた。
「はへっ?」
よく見ると黒いジャケットがかけられていた。
レディ「フッ…殺せだなんて言うな。それに、レディを殺すだなんて、男のすることじゃない。」
トド「さっ!えぇと…シャドウちゃん、だっけ?
僕らと一緒に脱出しよう!」
2人はそういうと私に手を差し伸べ
トドカラ「お手をどうぞ、プリンセス」
と言った。
なぜだか私の手は勝手に動いてしまい、
彼等の手を両手で強く握って、部屋から一緒に逃げ出した。
あぁ…懐かしいな。
また、カラ松くんとトド松くんが私を助けに来てくれた。
あれっ?"また"ってなんだ?
そもそもなんで懐かしいと思った?
彼等とあったのは今日が初めてだろうに。
おかしい、おかしイ、オカしい、オカオカおかオカシイナ。