第14章 番外編 その日の職員ミーティング
「…アヤセ先生がヤってた…」
「!!?」
そこにいた人間が全員驚く。
さらにレオが聞く。
「誰と…?」
ユーリは答える。
「保健室…」
「いや、答えになってないから…
…って、えぇ!?
ま、まさか…」
「うん………シド先生。」
「!!!」
またも全員が驚く。
「本当にシドだったの?」
「……う、うん。」
ユーリが少し顔を赤くして続ける。
「アヤセ先生がその名前呼びながら
イッてた……。」
「!!!」
顔を赤くして全員が驚く。
そのときだった。
「それは本当の話ですか……?」
ユーリが入ってきたときに
完全に閉められていなかった
扉の向こうから、
怒りに震えた声が聞こえてきた。
「!!!?」
現れたのは声と同じぐらいの怒りに
満ち満ちた顔をしたジルだった。
「ユーリ…それは本当の話ですか?
と聞いているのです。」
「う、うん…
見たわけではないけど…
教務室と保健室って隣り合ってるから…」
「あ、それで聞こえてきちゃったんだ。」
と、レオが察する。
「うん。
いつもは静かなのに
やけにうるさいなって思って
ちょっと聞き耳立ててみたら…」
「なんでだろ。そこまでは禁止なのに。」
「レオ、問題はそこではありません。」
全員が「え!?」という顔になる。
「問題はアヤセ先生の絶頂の顔を
見た男がいる、ということです。」
全員が「そこ??」という顔になる。
「あなたたちは、今日
アヤセ先生に悪戯をする中で、
感じませんでしたか?
…この先が見てみたい、と。」
全員が「!!!」という顔になる。
「確かに俺、唇触るだけにしようと
思ったのに、口の中にまで
指入れちゃった…」
と、ユーリが話す。
「俺もいつもならハグぐらいなのに、
キスまでした…。」
アランが話す。
「俺も口移しだけにしようと思ったのに、
思わずベロチューしちゃった…」
レオも話す。
「…そういうことなのです。
アヤセ先生には、
男性のそういう気持ちをくすぐる、
才能のようなものがあるのです!
必ず私が最初にその先にある
アヤセ先生の顔を見る…と
決めていたのに………!!」
ジルはワナワナと怒りに震える…。