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私立ウィスタリア学院~新米教師とイケメン教師たち

第14章 番外編 その日の職員ミーティング


そこへロベールと話ながら
シドが入ってきた。

「おっさすがお前ら今日は早ぇな。

…って、なんか顔怖ぇぞ?」

ツカツカとジルがシドに詰め寄る。

「なっなんだよ。」

「シド先生、教務室まで
聞こえてきちゃったんだよね。
アヤセ先生のあの声…」

「あ?なんだよ、
もうバレちゃったのかよ。
つまんねー。」

ワナワナと震えた声でジルが聞く。
「シド…どういうことですか…?」

「あいつは俺の女なんだよ。」

「!!?」

ロベール以外の全員が驚く。

「あいつが高校生のときから
付き合ってんだよ。」

「!!!」

やはり驚く。

「何かの間違いでしょう?
あんなに素敵な女性が
あなたの相手だなんて…。」

「おーそりゃ誉め言葉だな。
ありがとよ。」

シドがニヤリと笑って続ける。

「まぁ今日はそんなで
うちのアヤセがだいぶ世話になったな、
みんな。

まったくやりたい放題したみたいだが、

どうだ?いつも以上にしてみたくなるだろ?」

そして目の前で怒り震えるジルに、
シドは言い放つ。

「担当教官様には指示棒ですっごい
世話んなったみてぇだし?」

(指示棒!!?)
そこにいた全員が顔を赤くして
心の中で呟いた。

「…いいでしょう…それなら…
私は必ずアヤセ先生の
その先の顔をこの目で
見てやりますから…!」

「あっそ。
まぁ見れたとしても
男を知らなかったときから
俺が仕込んだもんだからな。」

「……!
あなたという人は…!」

キッとジルはシドを睨む。

「ジルだけじゃないぜ。
他のみんなも奪えるもんなら奪ってみろよ。
まー俺以外にあいつを満足させてやれる
男はいないと思うけどな。」

ククッとシドは勝ち誇った顔をして笑った。

そんな様子を見ながら
ロベールは少し青ざめた顔で思う。

(…言えない…言えない
ファーストキスの相手が
俺だったなんて…!)

私立ウェスタリア学院に
新たな悩みの種が蒔かれたのは
言うまでもない…!


…おわり♪…
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