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私立ウィスタリア学院~新米教師とイケメン教師たち

第2章 教務の先生


アヤセの返事を待たずに、
ユーリはアヤセの顔に
自身の顔をグッと近づける…

「…っ…!」
アヤセの頬がかあっと赤く染まる…
思わず後退りすると
アヤセの背中が壁にトンと当たる。

そんなアヤセの顔を
ユーリは無邪気な顔で覗き込み、
じっと唇を見つめる。

「ふぅん…いい色だね……触ってもいい?」

(えっ…!?)

またもやユーリは返事を待たずに
アヤセの顔の横に手をつくと、
もうかたっぽの手の親指で
アヤセの唇をゆっくりとなぞっていった…

「…っ…!」
アヤセの顔がさらに赤く染まり、
鼓動が早まる…
(な、なんなの…!?)

ユーリは顔をさらに寄せると
クスッと悪戯な笑みを浮かべる。

「…アヤセ先生ってかわいいね…」

その瞬間アヤセの唇をなぞっていた
ユーリの親指が口の中にぬるりと入ってきた。

「……んんっ……!!!」

その親指はアヤセの口の中を
ゆっくりと…深く…動き回り…
アヤセの熱をさらにあげて行く…

「ん…はぁ…」
(だめ…こんなの…)

アヤセは顔を少しそらし
逃れようとするも、
ユーリの親指は いけないよ…
とばかりに一緒についてくる…

そのうちユーリの親指の動きは
その行為を思わせるような
律動的なものへとかわってくる…

「ん…ん…ん…んん……」
(だめ、だめだよ……!!)

ドンッ!
アヤセは抜けかけている力を振り絞って
ユーリの体を押し返した。

「ハァ…ハァ…」
アヤセは口に手を当てながら
ユーリを見つめ、肩で息をする…

「クスッ…ごめんね。
アヤセ先生がかわいくて
ついついいたずらしたくなっちゃった。」

無邪気な笑みを浮かべてユーリは話す。

「もうしないから。
さあ体育館での朝礼で紹介式あるんでしょ?
移動しないと、
朝は時間がすぐなくなっていくからね!」

「し、失礼します…」

動揺が治まらない中、アヤセは教務室を後にした…。
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