Everlasting Lovers *ディアラバ*
第10章 生贄の花嫁
「 ええ ですので、これから私達と一緒に暮らして貰います。」
彼女は開いた口が塞がらないと言った様子だ。
すると、さっきまで大人しく見ていたアヤトがいきなり声を荒げる。
「 おい、レイジ! 別にどうでもいいだろ、んな事。こいつが俺らに血 吸われんのに変わりはねーし。」
「 そーだよ〜〜 ボク もう我慢できない、んふ。お食事タイムにしようよ♪ 」
そう言って アヤトとライトが近づいてくる。彼女は震えながら 私にしがみついてくる。何か 助け船を出してあげたい、、
「 ろっ6人全員から血を吸われたら この子の体、持たないよ!」
「 っるせーぞ! 怪力女は黙ってろ!」
「 そうだよ〜 ビッチちゃんには関係ないでしょ〜〜?」
なんで こういう時だけ 息ぴったりなのよ…
どっどうしようと思っていると 彼女が思わぬことを言い出した。
「 そうですよっ! 6人に血なんか吸われたら体がもちません‼︎ 花嫁ってことは 私が生きてないと困るんでしょっ!」
「 … 僕は君が死のうが 別に構いませんが?」
彼女はカナトにジト目で睨まれ ヒッと声をあげると、私の後ろに隠れた。ほんとにどうしよう。
「 …彼女の言っていることにも一理はあります。」
おもむろにレイジさんが口を開いた。その言葉に彼女はパァーと顔を明るくすると、少し強気に出た。
「 そうです! 6人なんか相手にしきれません。せめて1人にしてください!」
お?
「 わ 私の血はそんな安くないのよ! 私だって…血…血を吸われる人くらいは自分で選びたいの!」
その場がしんと静まりかえる。
沈黙を破ったのはスバルくんだった。
「 くっだらねぇ。いいんじゃねぇの?選びたきゃ選ばせれば。」
「 フッ そうですね。なかなかに躾がいがありそうな女は久しぶりです。」
「 ……僕を選ばなかったら テディ…ね? アイツをふたりで八つ裂きにしよう?」
「 面白くなってきたぜ… 当然、選ぶのはこの俺様だろ?決まってるよな?」
「 なんでもいい。とっととこの茶番を終わらせてくれ。」
「 ビッチちゃーん? このボクを選ばないと… 後で絶対 後悔することになるよ?」
震える彼女が選んだのは…