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Everlasting Lovers *ディアラバ*

第1章 出会いとはじまり




そして、一部屋一部屋 回りはじめたはいいものも…


「何部屋あるのよ… この屋敷。」


さっきから毎度丁寧に 声をかけて ノックしても誰の部屋にも当たらないため だんだん ドアを叩くのも かける声も雑になっていく。

「 今日からここに来た、、」

んっ? あれ? ドアが消え…⁇


ガッシャーンと耳がつん裂くような音と共に 赤い髪が揺れた。

「てめえ さっきからガタガタガタガタうっせーんだよ!」

「やっ夜分遅くにすみませんっ! 私、今日からこちらでお世話になるリリと申します。」


ドアを吹っ飛ばしたことに 驚き 気を取られていたが 顔を見ると同い年くらいの男の子だった。

「夜? はっまだ6時じゃねーか。とんだガキだな。」

この赤髪なんか偉そう… っていうか なんとなく さっきから視線が、、、

「ガキの割にはチチあるじゃねーか オマエ。」

「なっ⁈」


……やっぱり こいつ どこ見てっ! 必死で張り付けてた笑顔が引きつる。

「ははっ どうも、なにとぞよろしくお願いします。失礼ながら、お名前は?」

「俺様の名前?アヤトだよ 逆巻アヤトだ。」

自分のこと 俺様って言ったり そっちの方が よっぽどガキっぽいじゃない と内心 毒づく。 でも 何はともあれ 今日から 1つ屋根の下だ。 精一杯 愛想よく、、

「アヤトさん。それでは失礼しますね。」

早く次行こう、次!

「おい 待てよ。」



「えっ?」

思いきり 壁に打ち付けられ 顔が強張る。 彼の赤髪がそっと顔にかかった。

「オマエ 悪くねー匂いだな。この俺様が吸ってやるよ。」

鋭く 尖った 歯が 目の前で輝いた。

「ちょっと やだっ‼︎」


いやっ!吸われるっ‼︎ こうなったら…

「 っ すみませんっ!」

「はっ?」

赤髪が宙を舞う。そして ドンと鈍い音がした。

「オマエ……」

「……はい。」

「今、俺様に何をした?」

「………背負い投げ?」

赤髪もといアヤトは燃えたぎる炎のように、ゆらりと立ち上がった。

「この俺様を背負い投げするとはいい度胸じゃねーか? オマエの血、全部 飲み干してやるよ。」

「 っきゃー‼︎」

やばい やばい これはやばい。 なんか追っかけてくるっ 魔王っぽいのがなんかくるーーーーー

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