Everlasting Lovers *ディアラバ*
第1章 出会いとはじまり
この顔、氷点下零度だ… なんて冷たい顔、、って怯むな私!
「お名前、まだ聞いていません。もしかして あなたが長男のシュウさんですか?」
ピキッ…あれ?なんか変な音が、、、
「はあ?」
ひっ こっ怖すぎる 今なら蛇に睨まれるカエルの気持ちがわかるような…
「あの穀潰しと一緒にしないでいただきたい。私は次男のレイジです。貴女が私と間違えた穀潰しは今頃 人の気も知らないで寝てますよ。あの男…」
「すっすみません!名前を間違えるなんてとんだ無礼をっ」
「もし あの人の命令がなければ、血を全て飲み干してますよ。絶対に…」
レイジさんはジロッと私を一瞥すると
「私はここで失礼します。」
と、バタンとドアを閉め去っていった。確実に怒らせた…先がおもいやられる。 でも……
「まあ いっか、別に吸血鬼と仲良しこよしするために、ここに来た訳じゃないし。」
そう、私は…
……を探すために
「 にしても広い部屋、、」
ホワイトピアノの上にはバレリーナの形をしたオルゴールが飾られていた。
「ほんと お姫様みたいな…」
さっき レイジさんに言った カールハインツさんのご厚意で ここに居させてもらうって言うのは 半分くらい嘘だ。交換条件と引き換えにカールハインツがここを提供してくれたのだ。
「まあ でも 交換条件はまだ知らないから…」
もしかしたら とんでもない事をさせられるかも、、その時のことを思い 身震いする。
「それでも… 決めたんだから 絶対に探し出してみせるって。」
よしっと パチンと頬を叩き、気合を入れる。とりあえず荷物を片付けて、それが終わったら 残りの5人に挨拶しにいこう。吸血鬼とはいえ、これから一緒に暮らす仲だ。それに…
「スバルさんには、大事な用があるんだよね…」
とは言ったものも、、部屋の片付けが終わり、挨拶にいこうとしたのだが……
「部屋 多すぎて 誰がどこにいるんだか わかんないよ…」
レイジさんに聞こうとも思ったが、彼の部屋すらわからない。
こうなったら、
「一部屋ずつ 回っていくか…」