Everlasting Lovers *ディアラバ*
第1章 出会いとはじまり
三つ子は首を傾げ、顔を見合わす。
「言ってたか?」
「 ん〜 ボクは聞いてないよ〜〜?」
「僕もテディも聞いていません。レイジの話はつまんないですから。」
三つ子が言いたい放題の中、レイジさんの機嫌がどんどん悪く…
「 っだから!いつも 人の話を聞け と 言っているでしょう⁈」
三つ子にフォークを突き刺さん勢いで説教を始めた。
「だいたい 夕食に来るのだって 遅いんですよ! 21時にリビングにと伝えたはずですが⁈ なのに貴方達ときたら、、」
ヒートアップを続けるレイジさんの怒りを一瞥し、シュウさんが
「……レイジ、うるさい。静かに食べさせろ。」
レイジさんの何かが切れたんだと思う。苦虫を噛み潰したような顔で、さらに声を荒げた。
「 だいたい 長男の貴方が、下をちゃんと教育してれば、私が煩くなる必要もないんですよ! この穀潰しがっ‼︎」
……やっぱり そうなるよね、、
みんな 笑顔で食事をしてるわけじゃない。シュウさんとスバルくんは不機嫌そうだし、三つ子は各々 好き勝手やってるし、レイジさんなんか怒りの頂点だ。
でも、それでも 大勢で賑やかな食事が こんなに眩しいのは、
楽しいと思えるのは…
1人に慣れすぎたせいだろうか、、
「みなさん、仲良いですね…」
一斉に何言ってんだ こいつって目を向けられる。
「いや あのっ ケンカする程、仲がいいとか言うし、ね?」
周りの視線が 余りにも痛く、しどろもどろになりながら必死にそう言うと、ライトがニタッと笑う。
「 んふっビッチちゃんって ほんと お花畑だね〜〜」
んっ ? ビッビッ
「ビッチちゃんって…?」
ライトくんは心底愉快そうに笑った。
「だって そうでしょ? ボク達がいない間、レイジやシュウくん スバルくんと 随分 楽しそうにしてたよね〜 つまりはそーいうことでしょ? んふ」
さっきまで まともな印象だったライトくんのイメージがどんどん崩れてく、、
「そっそういうって どういうことですか‼︎ 私の名前はリリです! 変な名前で呼ばないでくださいっ」
「 そうだぞ。」
うっ嘘… アヤトが私を庇って、、
「こいつに そんな女っぽいのは似合わねー、怪力女で充分だ。
俺様のこと、背負い投げしやがって」