Everlasting Lovers *ディアラバ*
第1章 出会いとはじまり
こっこいつ… まだ根に持ってたのね、、
「ねぇ テディ、バカ2人が騒いでるよ?」
と、ジト目でアヤト達の方を見ていたカナトくんが ふと私に視線を移した。
「 ……うるさいな、、っあなたのせいですよっ‼︎ 僕がご飯を食べているのにっ‼︎」
「わっ私⁇」
「そうです。それにさっきのあなたの血のせいで、喉が渇いてしかたありません。お詫びにお菓子をください。」
「いっ今は 食事中だし、私 お菓子は持ってな、」
カナトくんの愛らしい瞳から、ポロポロ涙が落ちる。
「うっうっひどい… なんてひどい人なんだ、、お菓子を持ってないなんてっ‼︎」
……どうしよう。カナトくんのヒステリーが止まらない…
途方に暮れて 困っていると、隣からスバルくんが、
「嘘でもあげるって言っておけ。」
と 助け船を出してくれた。
「カッカナトくん?」
カナトくんが 恨めがましく私を見つめる。
「うっうっ… なんです?」
「明日、明日 お菓子あげるからっ」
「……本当に?」
「本当だよ?絶対あげるから。」
カナトくんは泣きやむと、また食事を口に運び始めた。
「… ならいいです。あなたの血みたいなのを持ってきたら、ゴミにしてあげます。」
それはどういうことなの?と反応に困っていると、スバルくんがこっそり 耳打つ。
「大丈夫だ。明日、旨いもん持ってってやれば」
「はあ…」
これで いいのか…?
そんなこんなで、逆巻家 初めての食事は 騒がしく過ぎていった。