Everlasting Lovers *ディアラバ*
第10章 生贄の花嫁
いつから……
あれ? 私達って 付き合ってるのかな…?
目の前で 目を丸くさせて興味津々って感じのユイちゃんに聞いてみる。
「 あのねっ!」
「 うんうん!」
「 私はシュウが好きで。シュウも私が好きで… 」
「 おー‼︎ 」
「 でも、付き合うとか そういうのは何も言われてないかも… 」
ユイちゃんの笑顔が凍りつく。
「 リリちゃんからも、言ってない?」
「 うん。それに そもそも付き合うって どんな感じか 私 いまいちわからなくて… 」
「 付き合うか 〜 例えば、デートしたり。」
「 うん。」
「 キスしたり。」
「 … うん。」
「 キス以上のことしたり。」
「 きっキスいじょっ⁈ 」
ユイちゃんの言葉につられて 想像したら 恥ずかしくなってきた。
「 要するに! 彼氏彼女になって そういうことすること じゃないかな? 」
好きな人も誰かと思いを通じあうことも初めての私には すごくハードルが高く思える。でも、、
「 ユイちゃんはアヤトと付き合ってるの?」
そう聞くと、少し照れながら嬉しそうに頷いた。
すごく女の子って感じで可愛い… 私もそんな風になれるかな?
「 どうやったら そのお付き合い? してることになるのかな… ?」
ユイちゃんが リリちゃん、可愛いと抱きついてきた。ちょっと照れくさい。
「 ん〜? リリちゃんとシュウさんは両思いなんだから 後はもう 私達 付き合ってるの?って確認するだけだよ! 」
「 いきなりそう聞くのはちょっと切り出しにくいかも…」
「 じゃあ デートに誘うの! そこでロマンチックな雰囲気になったら とかは?」
「 … 頑張ってみる。」
そうと決まればデートの準備!とユイちゃんはクローゼットの中を探し始める。
「 リリちゃん、いつも いかにも女の子って感じの服着ないから 私の服貸してあげる!」
パステルカラーのスカートやワンピース片手に、ユイちゃんがそう言った。これなんかどうかな?と 白いレースのワンピースを私に合わせる。
いつもは動きやすさで選んじゃうから 白いレースのワンピースは新鮮だ。シュウはこういうの好きかな… ?
「 ユイちゃん、これ借りてもいい?」