Everlasting Lovers *ディアラバ*
第10章 生贄の花嫁
やんわり断ろうとする私を半ば強引にユイちゃんは部屋に連れて行く。
「 あっアヤトくん 大丈夫 ……?」
「 大丈夫だよ〜 なんだかんだ優しいから!」
それに いっつもアヤトくんと一緒にいるから たまにはリリちゃんと一緒にいたい! と ユイちゃんは嬉しそうに笑った。
ユイちゃんは来たばかりの頃は いきなりで戸惑ったんだろう、怯えたり 焦ったり 見てて心配だったが 最近は明るく元気だ。
「 … よかった。ちょっと心配だったんだ。」
「 … アヤトくんのこと? 」
「 アヤトっていうより 何も教えてもらわずに ここに来て、血を吸われたりして … 手助けもしないでごめん… 」
気にかかってたことを謝ると、ユイちゃんがキョトンとした後 優しく微笑んだ。
「 大丈夫だよ! 確かに最初は戸惑ったけど 今は毎日楽しいよ。 私にここに来るまで 父が忙しかったから いつも1人だったの… だから誰かと一緒に暮らしてるってだけで すごく幸せ! それに血を吸われるのも 必要とされてるって思えるから安心するの。」
明るくそう言う彼女だったが、少し切なそうにも見えた。
「 わかるよ、その気持ち。私もここに来る前、1人の時が多かったから… 今、みんなと暮らせて楽しい。 でも ユイちゃん 血のこと どか無理しちゃダメだよ? ユイちゃんが元気ないと アヤトも私もみんなも心配するから、、」
「 ありがとう!」
パッと笑うと、ユイちゃんは興味津々と言った感じで聞いてきた。
「 ところで、リリちゃんはシュウさんと付き合ってるの?」
「 へっ⁈ 」
「 シュウさんね、よくリリちゃんのこと見てて でリリちゃんも切ない感じでシュウさんのこと見てるから何かありそうだなって! それに見ちゃったんだよね… 」
意味深に笑うユイちゃんが怖い…
「 なっ何を…… ? 」
「 2人が廊下でハグ?みたいなのしてるの‼︎ 」
「 みっ見てたの⁈ 」
恥ずかしくて、顔がどんどん熱くなる。そんな私に追い打ちをかけるように ユイちゃんが聞いてくる。
「 いつから 付き合ってるの?」