第1章 はじまりと契約。
星座の化身・・・?
化身ってあれだよね、なんかこう・・・神様とかそう言うファンタジー系の存在だよね。
・・・と、言うかそれ以前に聞かないといけない事あったね。うん。
『・・・あのさ、素朴な疑問なんだけど・・・私死んだよね?』
おそ松「ん?
あー・・・その事ね。うん、それなんだけどさー・・・」
何やら言いよどむおそ松。
・・・やっぱ死んだのかな。
まあそりゃ前触れもなく落ちてきた雷が公園の木にピンポイントで当たって、すぐそばのベンチで休んでた私が巻き添え食っちゃったもんなー・・・。
誰だよ一目惚れした時の表現に雷が落ちたーとか言い始めた人。あんなのが一目惚れの衝撃なら私は一目惚れなんてしたくないや。
兎にも角にも、あれで生きてる方がおかしい。
あの時に死んじゃって、それでこのあの世的な所に来ちゃったんだよ。うん。
おそ松「なんつーかさ、あれだよあれ。
・・・間違えて死なせちゃった?ってやつ」
『・・・・・・??』
おそ松「いや、あのさ。そんな純真無垢な目でキョトンってしないで!
なんつーの・・・ほら、よくあるじゃん。料理とかで砂糖と塩間違えちゃうってドジ。あれと同じ要領でさー」
『漫画とかじゃあるまいし、塩と砂糖間違える人そうそうは居ないと思うけど。
・・・・・・・・・ん?
・・・・・・えっ、間違えて死なせちゃったって事は・・・私は死ぬはずじゃなかったって事?』
おそ松「ご名答!
いや〜、鈴チャンてば察しいいね!」
わーい櫻井さんボイスに褒められたー。
ふむふむ、なるほど。
だとしたらあの不意打ちの雷にも納得だ。
誰がどう間違えたのか知らないけど、過ぎた事をあれやこれやと責め立ててもしょうがないしなー・・・。
『で?』
おそ松「・・・ん?」
『・・・だから、結果的に死んじゃった私はこれからどうなるの?』
おそ松「・・・・・・えっ、怒んないの?」
『逆に聞くけど怒られたかったの?』
責め立てられると思ってたらしく、おそ松はぽかんとした。