第1章 はじまりと契約。
『・・・さ、くらいさん・・・?』
少しおどけた飄々とした感じの口調だけど、これは絶対に櫻井さんだ。
フェアリーテイルでスティングの声とかBASARAで利休の声やっててツボにハマったのは記憶に新しい。
ファイファンのクラウドとかもイイ声してたよね。
なんかもう色々ご馳走様でした。
おそ松「ん?
あー、もしかして声優の櫻井?」
『声が激似・・・!
わー、かっこいいっ』
おそ松「さっすが、声優大好きな鈴チャンは持ってる耳が違うねえ〜!
大正解!・・・って言いたい所だけど、違うんだよなー。なんつーか、半分正解で半分ハズレ?」
『何その思わせぶりな言い方?』
おそ松「なんつーかなー。
確かに俺の声の奴は鈴チャン基準で言えばその櫻井だけど、それは鈴チャンの世界での話な?
俺の生きてる世界だとこの声は俺のだから他の誰かが演じてるって訳じゃねえもん」
『むう・・・声同じなのになー。
・・・てか、さっき言ってた赤塚・・・惑星って?』
おそ松「あー、惜しい!
惑星じゃなくて、枠星。枠組の枠に、星!
ひとまとまりの、家族みたいな感じかな〜」
『なんたら銀河、とかそんな感じか・・・。
・・・見た目は人間そのものだけど。なんかのコスプレ・・・とか?
それにしちゃクオリティ高いか』
おそ松「ちょっとちょっとー、俺はチョロちゃんみたいにドルオタじゃないからね?」
『チョロQ?』
おそ松「うわ懐かしいね〜。
さすがにあんな俊敏じゃ・・・いやでもアイツ喋るのとかツッコミ入れんのはチョロQ並みかも。
とーにーかーく、これコスプレとかじゃなくて俺らの正装みたいなもんだから」
『正装、って・・・なんの?』
おそ松「さっきも言ったけど、俺って赤塚枠星の長男なんだよねー。
早い話が、俺って星座の化身なんだよね〜」
いや、どこの厨二患者だ。
思わずそうツッコミそうになった。
うわあでも櫻井さんボイスで言われると説得力ある・・・!