第1章 はじまりと契約。
改めて。
まだ穏やかになりそうも無い胸の鼓動を落ち着かせながら、十四松と名乗った青年を見た。
黄色の随分とゆるく長い袖のインナー。その上にふわふわしてる透けてる白のパーカーブラウス。七分丈の紺色のズボン。
例の五芒星松の紋章?は右の頬にある。そしてやっぱり尖ってる耳。
通常装備なのか、パカーンと開いた口。
『本当・・・急にああ言う事やるのはやめて。
下手すれば発狂して吐血しちゃうから・・・』
十四松「そうなの!?
コールドスプレー使う?」
おそ松「十四松、冷やしても意味無いぞー?
それより、あの2人はまだ合流出来ねーの?」
十四松「えーっと、一松兄さんは庭園でエサやりしてから来るって言ってた。
チョロ松兄さんは、天界で話つけて来るってさ」
カラ松「そうか・・・。
どうする、兄貴。話を進めておくか?」
おそ松「そうすっか。
なあ、鈴チャン。ものはひとつ、相談っつーか提案があるんだけどさ」
ふう、と一息吐いているとおそ松が改まって私の方を見てきた。
お・・・どうしたんだろう。
おそ松「鈴チャンさえ良ければだけど、俺らと契約してくんね?」
『契約?
・・・!・・・魔法少女の?』
トド松「いや違うから。
僕達、どこぞの地球外生命体じゃないからね?」
『ハッ・・・!
それじゃ、悪魔と・・・?』
十四松「Yes, My Lord(イエス、マイロード)」
『ふ、っぉぐぅ・・・・・・っっ!!!』
カラ松「大丈夫か鈴ちゃん!
兄貴、大変だ。鈴ちゃんが悶え苦しんでいるぞ!!」
おそ松「ちょ、十四松・・・お前ぐいぐい声優ネタぶっ込んでくるね。
鈴チャン、とりあえず呼吸整えよっか」
キリリとした声で念願のセバスチャン。
・・・・・・くっ・・・ネット動画でよく「イケボ過ぎて孕みそう」とか書き込みしてた人達の気持ち、今なら解る気がする・・・!