第1章 はじまりと契約。
もうやだ、イケボに殺されそう。主に小野D氏に。
あ、私もう死んでるんだっけ。
荒くなりかける呼吸をどうにかこうにか落ち着かせて、再度話を続けた。
『えーと・・・魔法少女でも悪魔でもない契約、って?』
おそ松「俺ら六つ子にはそれぞれ能力があるんだけどさ、鈴チャンが契約主で俺らが契約者って感じでその能力を共有出来るようにすんだよ。要は鈴チャンが俺らの能力を統制するっつーのかな」
『と・・・統制・・・?』
おそ松「・・・あー。つまり鈴チャンが住んでた世界のゲーム風に説明すると、鈴チャンが召喚士で俺らが召喚獣」
トド松「ちょっとおそ松兄さん、説明をそんな雑にしたら余計解んないんじゃ・・・」
『あ、なるほど』
トド松「え、今ので解ったの・・・?」
『ファイファン、一時期めっちゃハマってたから。
・・・あれ、でもさ。契約したとしても私死んでるよね?』
カラ松「そこはノープレブレム、何も心配する事は無いサ。
今、ブラザーの1人が天界のゴッドへ掛けあってくれているからな。またヒューマンライフを送れるはずだ」
『ゴッド・・・・・・え、神様?』
おそ松「神様っつっても、そんな大層なもんじゃないけどね。意外と融通聞くし」
トド松「うんうん、だから今回の僕達の件もすぐにオッケー出してくれると思うよ。
この前だって僕がスタバァの職業体験してみたいってお願いしたら許してくれたし!」
『へー・・・。
星座の化身って職業体験とかするんだ・・・』
おそ松「まあ、その分星座の仕事やってっから。
・・・って事で、鈴チャン。
俺らと、契約して新しく人生・・・始めようぜ!」
そう言って私に手を差し伸べてくるおそ松。
・・・んー、まあ断る理由も無いし。
ぶっちゃけ能力ってのが何なのかよく解んないけど、おそ松達と居るの楽しいしこれも運命なのかも・・・・・・なーんてね。
死んでるのにワクワクしながら、私は差し伸べられたおそ松の手を握った。