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The result of revenge [ディアラバ]

第6章 Casual everyday~何気ない日常~




アヤト君の方を見るも、机にうつ伏せになり眠ったまま
うぅ...気まずい...

『えっと...そうだったそうだった!君は確か新しく転入して来た子だね?』
思い出した様に言う
とにかくこんなに注目されるのはゴメンだ...
私はとりあえず頷いた

すると、席を新しく用意し、そこへ座る様にと促され、私は言われるままに移動する
その場所は、アヤト君の席の前だった...
アヤト君に対する憤りを抑え、席に着くと後ろからクスクスと笑い声が聞こえて来た

「クク...ざまぁねぇな」

やっぱり分かってて私をカナト君の席に座らせたんだ。しかも、眠っていなかったみたいだし...
「...アヤト君ひどいよ」
私は小声で、だけどアヤト君には聞こえる位の大きさで言った

「オマエが悪いんだかんな」
そう一言だけ喋った後は、本当に寝てしまったのだろう...寝息だけしか聞こえてこなくなった。

そのまま勉強が始まり、私はただひたすら先生の話に耳を傾けた...

何がなんだか分からない事や、興味のわく話、色々な事が頭の中に入ってくる。
あっという間に時間は過ぎ、鐘の音と共に先生は教室を出ていく

「あー...何だか疲れたー」
背伸びをして、机に伏せた

多分そのまま寝てしまっていたのだろう...
気が付くと、教室には私とアヤト君だけが残っていた。
アヤト君はまだ寝息をたてている

ほかの皆はどこに行ったんだろうか...
ライト君もカナト君もいない

「学校、もう終わったのかな?どうしよう...」
アヤト君を起こすのも何だか気が引けると思った私は、物音を立てないように立ち上がり、教室を出て行った───


しばらく誰もいない廊下を歩いていた
通りすがりに、他の教室を横目で見ると、皆が席に着き勉強をしているクラスもある

「...別の場所で勉強してるのかな?」
そう思った私は、迷ってしまう事など考えずに、ひたすら歩き回った
すると、ある教室の前で足が止まる...

「こんな所にピアノ...」

誰もいない教室にピアノが置かれている。私は自然と教室の中に入って行き、ピアノの前で立ち止まる

「...シン君」
私はふとシン君とピアノを一緒に弾いた時の事を思い出していた...




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