The result of revenge [ディアラバ]
第6章 Casual everyday~何気ない日常~
私が座った場所の両隣は、アヤト君とカナト君だった
「ごめんね、これでも急いだんだ」
怒った様子のアヤト君と、何を考えているか分からないカナト君とは目を合わせず、下を向いて返事をした。
ドアが締まり、車は動き出す
「ちっ、んだよその反応...つまんねぇ。もっと怯えろってんだ」
腕を組み、イライラした様子のアヤト君、それ以上は何も喋らなかった。
カナト君は私の返事に対して特に返す事もなく、ひたすらテディの顔を見て微笑んでいる
静まり返る車内、夜道を走る音だけが静かに聞こえる...
学校に着くまでの間、レイジさんとは一度も目が合う事はなかった───
「さ、着きましたよ」
レイジさんの言葉と同時に車のドアが開き、ドアから近かったスバル君から降りる
それに続いて皆がそれぞれ降りて行き、建物の中へと入って行った。
私はどこへ行って良いのか分からずに、とりあえず皆の後を追う...
レイジさんの姿は見当たらなくなっていた。
「えっと、どうしよう...確か、この間レイジさんから聞いた話だと、私は...」
「おい!ユウラ!そんな所でボケっとしてっと置いて行くぞ」
アヤト君が前の方から声をかけてくれた
そうだ、アヤト君達と同じクラスだって言ってたんだ...
「待って!今行くから」
私は走ってアヤト君の方へ向かった
「ったく、ホント忙しねぇなオマエ」
アヤト君に呆れられる私、先が思いやられるな...
そのままアヤト君の少し後ろを歩いて、着いた場所は教室と呼ばれる場所。
──学校で勉強をする──
人間にとっては当たり前の文化で、もちろんこの夜間学校に通うほとんどが人間だ
でも、私には新鮮な体験...
勉強をするのは少し楽しみでもあった。
私と同じクラスにいるのは、三つ子の3人...
教室を見渡すと、席に着くなりすぐに寝ているアヤト君、それから、女の子にちょっかいを出しているのはライト君、カナト君は...まだ来ていない様子だった。
そこに座っておけと言われた席に座って、しばらくすると、鐘の音が聞こえてきた
その音と同時に、皆が席に着く。
それから、先生と呼ばれる人が教室に来た
『先生!あそこに座ってる子誰ー?』
誰かが先生に問いかける
『あれ?そこは逆巻カナト君の席だぞ?』
え...嘘。アヤト君適当すぎるよ...