The result of revenge [ディアラバ]
第6章 Casual everyday~何気ない日常~
「えっ!?いきなりそんな...」
突然そんな話しを切り出すから、私は動揺を隠しきれなかった
「動揺しちゃってさ、レイジに上手いこと言いくるめられてるんじゃないのー?」
「ライト、それはオレも聞いた」
そう。スバル君もライト君も同じ事を聞いてくる...
「えー?スバル君も聞いたの?なーんだ♪」
ライト君はスバル君と違って、特に心配してくれているとか、そうゆう感じではなさそう
「で、どうなの?ユウラちゃん、ボクにも聞かせて?」
「いや、あの...別に...」
私が困っていると、レイジさんが戻って来た。
「おや?貴方達もいたのですね」
このタイミングで来てくれた事に私は安堵する
「あ、レイジさん!」
思わずレイジさんに声をかけると、それを見ていたライト君が、からかう様に言った
「んふ♪そんな嬉しそうな顔しちゃって、ホントにユウラちゃんてばレイジの事が好きなんだね」
「...っ!ライトてめぇ何ふざけた事言ってんだよ」
何故かスバル君が怒っている
不思議に思ったけど、理由に検討もつかない私は、それについては触れなかった...
「まったく...貴方達には呆れますね、くだらないと言うか」
「もー、くだらないとか言っちゃって、レイジだってまんざらでもないくせに♪」
「はぁ...、ライト、まともに貴方の相手をしていると、私までおかしくなりそうですよ」
レイジさんは持ってきたティーカップをテーブルへ置きながら、ため息混じりに言う。
それを見た私は少し笑ってしまっていた...
ここへ来てから、レイジさん以外のヴァンパイア達と、こんな雰囲気で居られている事は無かった...
いつも突然現れては血を求められ、それに応じるしかない状況...顔を合わせればそこには恐怖しかなかった。
だけど、彼等の中で何か変化があったのだろうか...
この間から何かが変わっている。そう感じるのは当然の状況だった────