• テキストサイズ

The result of revenge [ディアラバ]

第6章 Casual everyday~何気ない日常~




「だいたいオヤジの言ってる事の意味が分からないんだよ...ヴァンパイアがこうして食事なんかする必要無いのにな」

「まぁねー、それはボクも同感」

...確かにそうかも知れない、始祖だった頃の食事は、コミニュケーションの為だったけど、この兄弟達はコミニュケーションを取りたいとは思っていなさそうだし
カールハインツはいったい何を考えているのだろう...

「お父上の言う事なのですから、従う他ないでしょう?」
レイジさんがシュウさんに向かって言うと、
カナト君が突然話し出す

「...僕は別にいいですよ?毎回お菓子を沢山食べられますから」

そういえば、何故かカナト君の目の前には、大量のお菓子がある。特に突っ込まなかったけど、多分カナト君はお菓子が好きなんだ


「...はぁ...めんどくさ...」
シュウさんはそう言ってまた目を閉じてしまった

「まったく...本当にありえませんね、こんな穀潰しが長男だなんて」
レイジさんの呆れ顔、よっぽど嫌なのかな?シュウさんの事...

「けどよ、これからは毎回ユウラも参加するって事か?」
アヤト君は食事を食べながら言う
「ま、そうゆう事になりますね。それよりアヤト!食べながら喋るのはやめなさい」

アヤト君また怒られてる

「そうそう♪ユウラちゃんが参加するなら、ボク毎回楽しみになっちゃうんだけどなぁー」

「やっぱりどう考えても変態はライトだろ」
スバル君がボソッと言ったのが、隣に座る私にだけは聞こえていた

「ユウラ、聞いていますか?」

「あ、はい!」
スバル君の声に集中してしまっていたせいか、レイジさんの問いかけが聞こえなかった

「...なんですか?」

「貴女はもうこの逆巻家の一員なのですから、毎回参加する義務がありますからね」

やっぱりそうだよね、けど嫌な気がしないのは本音だった

「分かってます...」
私がそう言うと何故かアヤト君は、少し満足そうな顔をしていた。あれからアヤト君とも顔を合わせていなかったから、やっぱりまだ少し気まずいかも知れないと思っていたけれど、向こうは特に何も気にしてはいない様子だった

スバル君もアヤト君も、あの時は何だったんだろう...


/ 208ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp