The result of revenge [ディアラバ]
第6章 Casual everyday~何気ない日常~
「だいたいオヤジの言ってる事の意味が分からないんだよ...ヴァンパイアがこうして食事なんかする必要無いのにな」
「まぁねー、それはボクも同感」
...確かにそうかも知れない、始祖だった頃の食事は、コミニュケーションの為だったけど、この兄弟達はコミニュケーションを取りたいとは思っていなさそうだし
カールハインツはいったい何を考えているのだろう...
「お父上の言う事なのですから、従う他ないでしょう?」
レイジさんがシュウさんに向かって言うと、
カナト君が突然話し出す
「...僕は別にいいですよ?毎回お菓子を沢山食べられますから」
そういえば、何故かカナト君の目の前には、大量のお菓子がある。特に突っ込まなかったけど、多分カナト君はお菓子が好きなんだ
「...はぁ...めんどくさ...」
シュウさんはそう言ってまた目を閉じてしまった
「まったく...本当にありえませんね、こんな穀潰しが長男だなんて」
レイジさんの呆れ顔、よっぽど嫌なのかな?シュウさんの事...
「けどよ、これからは毎回ユウラも参加するって事か?」
アヤト君は食事を食べながら言う
「ま、そうゆう事になりますね。それよりアヤト!食べながら喋るのはやめなさい」
アヤト君また怒られてる
「そうそう♪ユウラちゃんが参加するなら、ボク毎回楽しみになっちゃうんだけどなぁー」
「やっぱりどう考えても変態はライトだろ」
スバル君がボソッと言ったのが、隣に座る私にだけは聞こえていた
「ユウラ、聞いていますか?」
「あ、はい!」
スバル君の声に集中してしまっていたせいか、レイジさんの問いかけが聞こえなかった
「...なんですか?」
「貴女はもうこの逆巻家の一員なのですから、毎回参加する義務がありますからね」
やっぱりそうだよね、けど嫌な気がしないのは本音だった
「分かってます...」
私がそう言うと何故かアヤト君は、少し満足そうな顔をしていた。あれからアヤト君とも顔を合わせていなかったから、やっぱりまだ少し気まずいかも知れないと思っていたけれど、向こうは特に何も気にしてはいない様子だった
スバル君もアヤト君も、あの時は何だったんだろう...