The result of revenge [ディアラバ]
第6章 Casual everyday~何気ない日常~
「えー、ヒドイなぁスバルくんてば...ボクにだってちゃーんとアピールポイントがあるんだから、んふ♪」
「つーかライト、さっき自分でユウラはレイジのもんだって言ってたくせによ、まだアピールしようとしてんのか?」
更に加わったのはアヤト君だ
何だか小競り合いが始まっている...
エスカレートしないと良いんだけど
巻き込まれたくないと思った私はしばらく黙って、食事を続けている
「ほら見ろよライト、コイツ全然気にしてねぇじゃねぇか!」
スバル君が私の頭を軽く叩く
反動で、思わず肩がキュッとなった
「あぁー!今ユウラちゃんにさり気なく触ったでしょー!!スバル君てば変態!」
「はぁ!!!ふざけんな!」
あぁ、...何だか大変な事になってきてる気がするのは気のせいだろうか...
「貴方達!食事の時くらい静かに出来ないのですか?!」
収集つかなくなる前に止めに入ったのはレイジさん
「出た、シチサンメガネのお説教が始まるぞ?」
「...ちっ、うぜぇな...」
「んふ♪せっかく楽しかったのになー」
「...ふふ」
どうしてか私は笑ってしまった
多分このやり取りが、どこかシン君とカルラさんのやり取りに似ていたからかも知れない
「げ、ユウラが」
「笑いやがった」
「笑った」
「笑ったね♪」
「笑いましたね...」
レイジさんとシュウさん以外の4人が声を揃える
笑ったらまずかったかな...
「おや?貴方達声を揃えて、そんなに意外ですか?」
「いや、だってよ...」
「なぁ?」
まるで私が笑わない人形だとでも思っていたのだろうか...それとも、散々私にヒドイ事をした事を少しは反省してくれていたのか...
多分前者だろう。
...怯えた顔しか見せてこなかったから
皆が私に注目している
少し気まずい...
すると、突然口を開いたのはシュウさん
「...こいつは人間だ、笑ったりもするだろ」
シュウさんは、本当にいつも寝てるのか起きてるのか分からない
「シュウ!起きていたのなら、少しは食事に手を付けたらどうです?貴方はいつもそうして──」
「うるさい」
レイジさんの言う事をピシャリと遮る